孤高のブナの中倉山。足尾銅山で枯れ果てた稜線に一本のブナ。マイナーだけどおすすめの山。

足尾銅山の奥、枯れはてた渓谷の稜線上に一本生き残ったブナの木があり、孤高のブナと呼ばれています。

ドローンより孤高のブナ

ドローンを携えて残雪の残る3/26に中倉山を歩いてきました。

男体山を眺めつつ稜線歩きをして出会った孤高のブナは見事で、ドローンで撮影出来て良かったです。

実は中倉山は昨年も訪れた二度目。その時は天候不順で撤退。樹木がない元鉱山の山肌が印象に残りました。雨ですと、尾根に出るまでぬかるむ足元が続くのでお勧めしません。

Googleの上空から

Google足尾銅山の上空から
画像下部中央に足尾駅。中倉山は渡良瀬川を北西にあがった谷の左側、黄色い星印。栃木県日光中禅寺湖は一山超えたところ、更に山頂から見えていた男体山がその奥の位置づけ。
だいぶ歩きました。

登山のスタート地点は銅親水公園。Googlemapでマーキングしておくべきでしたね。先に歩いた総距離は11.83km

前回は昨年の5月か6月、新緑の雨と霧でした。尾根の手前、ぬかるむつづら折りの登山道で天候の復旧も見込めないために引き返したんです。そして引き返すと決めて、聞いた

「グルルルル…」という獣の声?

ビビりながら降りたんですよ。アレは熊だろうなとおもうのですが、定かではありません。そんな記憶があったので、ちょっと身構えての登山。

8時に銅親水公園をスタート。天気は晴れ。雪はありません。気温10数度。滑り止めは持ちましたけど、使いませんでした。9時登山口。昨年ズルズルと苦しんだつづら折りの急登をほぼ一時間のコースタイム通りに登って尾根。

途中、今回初めて足した通気性向上のために登山靴に入れた中敷きが原因で靴擦れが起こりそうになった(はずしたら違和感は消えた)のは誤算でした。ほんの1ミリに満たない厚みでも合わなければ靴ズレ…。左はピタリなのに、右の踵の外側だけ靴擦れ。中敷きでよりよくなるかなと思ったけどダメですね。やっぱり靴選びはしっかりしなくっちゃな。

尾根に出て、さらに進むと薄く脆い岩場に出てようやく視界が開けます。尾根手前から落ち葉に登山道が覆われていました。

山肌は草木のない土の色。煙害のパノラマ

中倉山ピーク手前の尾根からの眺望
中倉山ピーク手前の尾根からのパノラマ

青空、向かいの山並み、奥に雪をのせた男体山。ぱっと見はキレイな大パノラマなんですが、なにか違和感が…

一面はげ山。砂防の為?水平に段差がつけられた山の斜面ばかり
一面はげ山。よく見ると、砂防の為?水平に段差がつけられた山の斜面ばかり。

どこもかしこも土色。細い植樹が等間隔に植えられています。どんだけの広さなのだろう…。今一度、Googleの画像。今度は3Dで煙害のひどかった松川渓谷アップです。

足尾銅山の煙害 3D鳥観図
足尾銅山の煙害がわかる 3D鳥観図

黄色の星印から少し東、赤いピンの銅親水公園が右端に撮ったのが上のアップ写真。ミドリのないところはみんな同じようなハゲヤマ景色ということです…山肌は削って銅鉱を採取したから…というわけではないみたい。

双眼鏡で見たら山頂までハゲてるから…この谷に沿って足尾の煙突からの煙が漂って、木々を枯らした結果が今も広がっている…のでしょう。今まで見て来た山の景色とは異質に感じるわけだ…。公害に犯された広大な景色は稀では無いかとワタシは思います。

マイナーな中倉山、もっと知られていいのではないか。どのくらいマイナーかといいますと、登山地図の最大手、エアリアにも登山道が記されていないレベル。

一山超えた日光東照宮もいいかもしれないけど、鉱山見つかって400年、公害といわれて100年、閉山から40年でまだ元に戻らない犯された景色は一見の価値がある登るべき山だと思います。

岩場の眺望ポイントから煙害の谷側を登るパーティ
岩場の眺望ポイントから煙害の谷側を登るパーティ。岩は脆く軽い。
中倉山の尾根。奥のケルンが山頂。奥に見える谷側の山肌は煙害で剥げている。
中倉山の尾根。奥のケルンが山頂。奥に見える谷側の山肌は煙害で剥げている。
双眼鏡でジロジロ。草木がない分、クマなど野生動物の観察にはイイらしい…帰ってきて知ったけどね。
双眼鏡でジロジロ。草木がない分、クマなど野生動物の観察にはイイらしい
…帰ってきて知った。知ってたらクマ探しまくったのに。

中倉山が有名になったきっかけ(それほど有名じゃないかも)、孤高のブナを目指す。なんでも、煙害に犯されて全滅した尾根に一本だけブナの木が耐え抜いて、「孤高のブナ」と呼ばれているとか。。。

中倉山の尾根道。見事に足尾銅山側の谷側がハゲています。
中倉山の尾根道。足尾銅山側の谷側がハゲています。
孤高のブナと男体山
孤高のブナと男体山

はげ山の煙害を見た後で孤高のブナに会う。風もなく、日差しが暖かくて、よく耐えたねと声をかけたくなる穏やかな景色でした。

風が無かったので持ってきたドローンを飛ばしました。久々のドローンは稜線上の孤高のブナを撮るために持ってきました。本体、送信機、予備電池で2キロ。風が強い山では飛ばせない状況もあるので、しばらくおやすみしてましたが…、今日は持ってきた甲斐がありました。引っ張ってなんですが、別であげます(笑)

ごはんポイントを求めて尾根を歩く。左奥の波平ピーク。お昼は波平の予定だったけど、波平らしくない(サザエさんの波平のヘアの様な木の棒が立ってるから波平ピークというらしい)ゴツさに、降参して、開けた尾根道でランチ。

コレで波平はないでしょ(笑) 確かにハゲてるけど、筋肉質すぎる勾配に降参。
コレで波平はないでしょ(笑) 確かにハゲてるけど、たくまし過ぎと降参。

マイおにぎりタイム

行程が長いので短時間ランチを想定しておにぎり&カップスープ。男体山が凛々しい。
行程が長いので短時間ランチを想定しておにぎり&カップスープ。男体山が凛々しい。

今日は行程が長く、時間がないかもしれないので、おにぎりにしました。普通におにぎりをいつも通り作ってもつまらないので、ツナ缶使用のツナおにぎりをやってみました。

ツナ缶を汁ごとフライパンに開けて、酒、みりん、醤油、白ゴマで水分が無くなるまで炒めただけ。コレをご飯と混ぜて握ったツナおにぎり。ミテクレは悪いですが、マヨネーズ無しでもコク深いツナでタンパク質も摂取でき、ゴマの香りがイイ。

あとはベーコンエッグおにぎり、野沢菜おにぎり。野沢菜おにぎりは先週飯盛山の帰りに買った野沢菜昆布。色が…着色してたのでしょうか、ちょっとミドリおにぎりになって不気味。味は良かったですけどね。

開けた尾根は驚くほどに風もなく、食後にツェルトを広げてゴロリ。みんなのんびりタイムです。リーダーは波平ピークへ行くと、空荷で出かけました。

ドローンタイム

小さくなっていくリーダーの姿を双眼鏡で追い、リーダーのカメラの望遠レンズで撮る。空荷とはいえサクサクと登り続ける姿は見応えがありました。波平ピークへ近づいて、ドローン離陸。ビョーンと向かってモニターで被写体を見失いながらも波平周辺を旋回、リーダーを再発見して、こちらへ戻る姿を収めることができました。

波平ピーク側の上空から尾根を見下ろす。左下ルート脇に私達、ルート右上に辿ると孤高のブナ。

こちらの写真はリーダーと合流した後の一枚。尾根を左右に煙害が顕著。

ドローンサイトはコチラ

雪のない穏やかな冬の日差しを浴びた眺望のいい尾根歩きを終えて下山。下山途中、尾根外れの岩場からつづら折りの斜面ルートへ曲がるべき所を曲がらずにルートミス。こんな岩あったっけ?と気がつけてよかった。つづら折りの斜面からのくだり、こんなに急だっけ?落ち葉でルートが不鮮明…つづら折りがわからない状況と、二度目のルート確認。こんな時、複数人いるパーティは正規ルート発見、復帰が早くて助かります。もう一つ、とても役立って頼もしさを感じたのが、私のスマートウオッチのGPSログ。

GPSのログでルート復帰

ファーウェイの運動量計測のアプリでランニング自転車などの活動用。登山用ではないのですが、かなり精度が高いことがわかりました。登りと下りが同じ道の今回、綺麗に重なって、ルートミスの時、ログの線がはっきりズレて表示されたお陰で岩場からの復帰が容易でした。スマホでもGPSログはアプリでありますが、スマホ電池をかなり使うのでご注意下さい。いちど街中で試すといいですよ。

かじかの湯

日光市営かじか荘

下山後は昨年に引き続き、かじかの湯へ。内湯から階段廊下を降っての露天風呂なんです。せまる山を見ながらの露天風呂で、お湯のヌルヌル度は最強と再認識。お肌スベスベぽっかぽか。露天風呂を囲む壁の岩の大きさ、頭上の屋根の丸太の太さはスゴイ。超立派。しっかり囲わないと風が強いのかもしれない、ホントやまの中腹露天風呂で、おススメです!

お風呂の後のごはんは…

レトロ自販機丸美屋のうどん
レトロ自販機丸美屋のうどん

やまの後のごはんは、昭和世代お馴染みで絶滅危惧のうどん、ラーメン、トーストの自動販売機コーナー。昭和世代のお山メンバーは懐かしくて盛り上がりました。そして、意外とウマい!

そして、その後は前橋市の定食屋さんでカツカレーラーメンです。こちらも想像以上の旨さでした。注文が入ってからブロック肉を切って、揚げて、カツカレーラーメンのこだわりは伝わります。デカ盛りもありますよ。

今日も素晴らしい休日となりました!

Follow me!

孤高のブナの中倉山。足尾銅山で枯れ果てた稜線に一本のブナ。マイナーだけどおすすめの山。” に対して2件のコメントがあります。

コメントは受け付けていません。