チタンクッカーでも炊飯できる?普通に炊いてコゲましたが、バーナーパッドで美味しく炊けます

チタンクッカーでの炊飯はコゲやすく、難しいとききます。本当でしょうか?メスティンを常用し、アルミクッカーで炊飯歴20年以上、ふつうに食べられる炊飯100%をキープしている私がチタンクッカー炊飯に初挑戦してみました。メスティンなどアルミクッカーと同じ感覚で炊けるかの条件は、お米は1合の無洗米で実験。浸水時間なしで炊く実験も同時進行。初回の結果は見事にコゲて新品のクッカーにコゲ。思いの外、速攻で煙が上がりました。二回目はバーナーパッドを使用して成功。クッキングペーパー、炊飯袋は使用していません。使用バーナーはやんちゃな中華ウルトラライトバーナーのbrs-3000tです。小型バーナー故に放射面積が小さく、コゲやすいシングルバーナーでの炊飯方法としても参考になるようにしているブログになります。紹介している商品リンクはまとめの下(目次から飛んでください)

チタンクッカーが焦げやすい理由

チタンクッカーは軽いから選ぶ、見た目から選ぶ理由が多いと思います。そうすると、焦げつき防止のノンスティック加工はされていないモノがほとんどです。

チタンの特性である硬さゆえ、鍋を薄く軽量にしてくれるのですが、大変薄いため、バーナーの炎からの下からの熱が、鍋底の横方向に広がる熱伝導が悪いために局所的な焦げつきを生みやすい。

実際にいつもは失敗しない熱伝導に優れるアルミクッカーと同じ感覚の火加減で焦がしましたので、御覧ください。

一般的なチタンクッカーでの炊飯コゲ対策

意外と多い、レトルトごはん。コゲを作ってもうイヤ。サトウのごはんしか使わない。

クッキングシートを鍋底に引いて炊飯、炊飯袋に入れて炊飯する←シート、袋を用意しないといけない。

クッカーでの炊飯はコツを掴まないと何度でも鍋にコゲを作るので、炊飯専用でライスクッカー、メスティンを購入する人も多いですが、

ツボを押さえればどんなクッカーでもフタさえあればふつうに美味しいレベルはクリアできます。

炊飯のコツ、失敗からのリカバリー法をまとめたブログはこちら

今回も初回は見事に焦がしましたが、二度目で成功しましたので、参考にしてみていただければ幸いです。

クッカーはエバニューチタン Ti 570FD、バーナーは中華BRS-3000t

Amazonでも人気のエバニュー(EVERNEW) チタン Ti 570FD。マグカップより一回り大きく、一合の炊飯にはちょうど良いし、お値段が手頃なので購入しました。炊飯を考えて専用のフタも取り寄せ。本体と専用の蓋で110OD缶がピタリ収まるとのこと

お米の量はカップ内側に180mlのラインがあるのでそれを利用しても良いです。

炊飯の水軽量にも便利な180mlカップ

水の量はお米の一割増強が一般的です。お米は計量して持っていくとして、お水はどう計量しますか?

180mlのカップはあふれるくらい入れると200mlとなるモノが多くオススメです。

このカップはメスティンにも収納できフタができます。カップスープ、インスタントコーヒーが適量のお湯で美味しく飲めてオススメです。

専用の 570Cupフタ はちょっと固めにハマる

エバニューのTi570カップに合うフタ、570Cupフタ EBY277はカパカパとカップの上に乗るというより、押し込めばしっかりハマるという高精度造り。

先に申し上げますと、お湯が沸くと、内部の圧が高まって「ぽん!」と外れます。はじめから軽く乗せる程度にしたほうが良いです。

ウルトラライトでヤンチャ中華バーナー。BRS-3000t

バーナーは軽量重視のシングルバーナー。BRS-3000tは重さわずか25gの親指サイズで、アメリカのロングトレイルハイカーには人気でベストバイアイテムにも紹介されていますが、日本ではまだまだマイナーなバーナーです。

小さくて軽いバーナー、プリムス153ウルトラバーナーガス、スノーピークギガパワーストーブなどより鍋底に当たる熱面積は小さいモノになります。これらバーナーでチタンクッカー炊飯より火力調節も難しく、高難易度設定。

チタンクッカーと合わせて軽量コンパクトで炊飯に使えたら軽くていい。それが実験の狙いです。

もうひとつ。浸水時間なしで、できるだけ早く、芯のない炊飯ができないか、と、生米に水を入れ、お米の吸水効率が良いぬるま湯まで加熱し、5分待って炊飯開始しています。

ふつうに炊飯したら、見事にコゲました(笑)

炊飯 コゲ

アルミのクッカーではオコゲはやっても、コゲて食べられない失敗は無い、アウトドア炊飯歴20年以上の私なのですが…、あっけなく失敗しちゃいました。

一応、コゲ対策はしたんです。ぬるま湯で吸水させ、お湯が沸く前に中の米をかき混ぜて底の部分のみの加熱を避けるだけ。

火加減は中火の弱め。クッキングシートは使用していません。炊飯の途中でかき混ぜません。普通の炊飯で美味しく食べられるかに重点を置きます。

それだけで大丈夫ではないかと思ったのですがー、チタンは素材が薄いぶんだけ、熱が鍋底全体には伝わらず、コゲてしまうんですね。

炊飯は中のお湯が湧くまで中火~強火という炊飯常識はチタンクッカーでは通用しないですね。

おろしたてのチタンクッカーにコゲ。境目がハッキリしているのがチタンの特徴。

ちっちゃくてやんちゃなBRS-3000tでは集中砲火的なので、チタンであることも考慮し、やや中火より弱くやってやったのですが、結果が上の画像。狼煙が上がりました。

煙が上がった時はまだグツグツと煮える前で、中火より弱く加熱していたときでした。

コゲの臭いに注意していたのですが、あっという間。こんなに簡単にコゲてしまうのか…というのが正直な感想です。

アルミのクッカーなら、コゲていない感覚で、これは炊飯初心者が焦がしてしまうのは無理ないです。

鍋底の状況です↓

チタンクッカー コゲ

コゲているところとコゲていないところがクッキリです。

熱の伝わり方がそのままカタチになっています。

チタンマグカップのコゲ落としにはもんじゃのヘラで効率アップ

白いスポンジ、激落ちくん。カップが私の手だと小さくて、力を入れてゴシゴシこすりにくい…。炊飯のお供、百均のもんじゃ焼きのヘラを使うと力が入れやすく掃除しやすいことがわかりました。

このくらいでやめて、再度挑戦です。

バーナーからの熱を拡散させるバーナーパッドでコゲ防止できないか?

バーナーパッドとは、Amazonの商品説明を引用しますと、強い火力を優しい赤外線の熱に変える特殊耐熱鋼メッシュのバーナーパット。バーナーパッドの使用で、クッカー底面全体を均等に加熱してくれます。バーナーの1点集中の直立した炎によるクッカーの焦げ付きも防ぎます。「炎」を「熱」に変換するため、調理器具に均等に熱が伝わり、「真ん中だけ焦げる」「火の通りに偏りが起こる」という調理の失敗が少なくできます

使用バーナー、クッカーに合わせて色々なサイズが販売されていますが、私が購入したのはBRS-3000tに合わせて、XSサイズ:直径7.5cm、12gになります。

特殊鋼から発せられる赤外線は手を近づければ温かく感じられる輻射熱ですが、ガス缶がキケンな程加熱される印象はありませんでした。

バーナーパッドを使用して、チタンクッカーで炊飯

バーナーパッドをバーナーにおいて点火すると、たしかに顔に熱を感じます。コレが強い火力を優しい赤外線の熱に変える特殊耐熱鋼メッシュ効果かと実感。

チタンクッカーTi570FDの鍋底に伝わる熱の面積は明らかに広がっているはずです。

二回目の炊飯も条件は一緒で、クッカーはエバニューチタン Ti 570FD、バーナーは中華BRS-3000t、間にバーナーパッド。浸水なしの生米をぬるま湯浸水。

バーナーパッドでチタンでもコゲずにふつうの炊飯ができた!

中のお湯がコメに吸いつくされるとグツグツしなくなり、湯気のでが少なくなるタイミングを見計らうために、百均もんじゃコテで触診。

チタンはアルミクッカーより、振動を感じやすい気がします。硬い素材だからでしょうか。

グツグツの感覚が細かくなって来たなぁ、そろそろか?という手前でオコゲの香りがしてきたため、ごく弱火に。

BRS-3000tは細かな火力調整は苦手ですが、それは炎自体が小さくなってしまうのも加味している。バーナーパッドがあると、熱源面積がマシになって、コゲにくさはアップしていると思います。

炊けました。米一合の炊きあがりはチタン Ti 570FD Cupの7分目という量でしょうか。おかずも載せて食べやすい適量です。

少し芯があるので蒸らしを15分とやや長めにしたところバッチリ解消。

美味しく炊けました!

チタンクッカーでも、バーナーパッドを挟むことで、メスティンなどアルミクッカーと同じ感覚で炊けました。

重さも12g増えるだけなら苦になりません。

気になる鍋底!成功した二度目のコゲは殆どない

比較用に再掲載の二度目成功炊飯前の鍋底↓

多少のオコゲはあるものの、ほぼコゲなし!

食事後の洗ったあとの鍋底

今日の食事はカレーでした。レトルトカレーにもちょうど良い!

加熱後のバーナーパッド。中央部が変色していて、変色部の熱が高かったということでしょう。

チタンクッカーでの炊飯 まとめ!

バーナーなしでは見事に新品のチタンクッカーにコゲを作り、悔しい。予定していた失敗ではないです…コゲ落としは何度やってもイヤ。

しかし、ヘッドの小さなシングルバーナーであっても、バーナーパッドを用いることにより、発熱面積を広げることで、チタンクッカー炊飯はメスティンなどで炊飯できる人なら普通にできる!

と結論づけます!

ついでに、炊飯前に30分以上水につけなければダメだというのも、ぬるま湯まで加熱、火からおろして、お米の色が白くなるまで5-10分待って、炊飯でOK。

夏場で30分は浸しましょうという浸水時間をぬるま湯まで加熱してかき混ぜて5-10分に短縮で大丈夫でした。ちなみに今日の気温は12度くらいでした。

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単体で売れているチタンクッカーでは最も人気らしい。人気チタンマグ400FDより一回り大きい。一合炊いてちょうどよいサイズ。山のドンブリというのがエバニューのキャッチコピー

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570カップに押し込めば水がもれないほどハマる高精度で軽いフタ。ひっくり返せばお皿としても使えてしまうのは嬉しい誤算。本体の価格と比べると高い気もしたけど、取皿としても使えると思えば安い。

シングルバーナーのアマゾンランキングで7位?と意外と売れてきたBRS-3000t。チタン風防に加え、バーナーパッドXSという脇を固めるアイテム出現で更に人気が高まるかも?

brs-3000t用風防でブログ紹介もしましたが、今日は付属ケースにジッポーのスリムがピッタリ収まるのを発見。

オイルが切れても火花の飛びならどんなライターより確実。ちょっとカッコいいでしょう?電子タバコに切り替えた人たちがメルカリなのでたくさん出品してるかも?

重さが40gとBRS-3000tより重いのをネタにできるおまけ機能付き。

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今日の欠かせない脇役バーナーパッド。丸形、正方形はEnHikeが選択肢あり。

長方形ならIMCO。アルコールストーム用品なども面白い商品が多数。

ご飯の蒸らしにも使える軽量保温ランチパック。見た目が気に入って使い始めましたが、ビール、ソーセージ、干物など冷やしておきたいものを運ぶのにも使い勝手がよい。

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