登山靴の中の蒸れ。超汗っかきなワタシは長時間歩行の後は足が汗でフヤケテ白くなるほど。体質かなとあきらめに近いものがあるのですが、ドライレイヤーの商品として名高いファイントレックシリーズの五本指靴下の効きを試してみました!
ワタシは普段から五本指ソックス派で、重ね履きを考えてクルー丈をLサイズをチョイス。2600円ほどというお値段。
山用ソックスと考えれば高くはないが、普通に靴下と考えると高い…。当たり前か。
元々愛用はスポーツソックスのタビオ
五本指ソックスを30年近く毎日履いている私は、山にも5本指ソックスで登りたかった。1990年代、スポーツ用の五本指靴下はタビオ以外には存在しませんでした。パイオニア₍?₎タビオはマラソンランナー向けで開発されていたように記憶していますが、普通の5本指靴下よりも土踏まずのアーチ、指を包み込む縫製が丁寧で摩耗にも強かった。
tabioは滑り止めが足裏にあり、靴ひもがさほどきつくなくても靴の中で滑らずに踏ん張りがきくのが非常に楽で、トレッキングシューズ、キャラバンC1-02sは靴自体がフィット感がよく、内側のタッチが柔らかめで一枚でOKでした。tabioはショッピングモールなどにある靴下屋のスポーツブランド。何気にトレッキング用は無いのですが、おすすめのブランドです。
走るわけでもない私は、タビオのゴルフ用がたまたま安かったので買ったのが始まりですが、指の立体縫製がとてもしっくり来て、アーチのサポート、甲にメッシュ、速乾生地と、とても快適で追加購入しました。生地も丈夫で私の登山の定番アイテムになりました。
タビオのゴルフ用はほかの靴下と比べて快適ではありましたが、蒸れという点では、私の発汗が勝り、蒸れてしまい、厳冬期は汗が冷えて痛い原因になりました。
冬は凍傷の危険につながる指先の汗
熱い時期は熱いだけで済むのですが、厳冬期の汗冷えは-10℃を下回ると痛くてたまりません。登頂してすぐに靴下を履き替えて対応しました。冬の脚の汗は凍傷の原因にもなるため、夏場のただ不快を我慢するというものでは済まされない問題だと今季認識し、ファイントラックに期待しての購入なのです。
タビオの店員さんに登山でこちらを利用する旨を離したところ、機能的には非常にいいと思うとの事。
このたび、シリオの革登山靴に履き替えで、靴下の厚みがタビオ一枚では不足で、すでに持っている中厚手の靴下の重ね履きにはタビオが厚すぎて、それに代わるものを探していたのでした。
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足首当たりの生地は伸縮して網の目から奥が透けて見え、かなり通気性が良さげです。Tシャツの下に着るヤツと同じ感じです。
履いた時点でさらっとやや涼しい感じはうれしい。でも、フィット感、ピッタリ感は…タビオの圧勝。むしろ緩い感じ。指先の生地はメッシュではない。
ファイントラックスキンメッシュを一枚で履いた感想はピタッと動きやすいというより、もごもごする感じ。足裏も滑る…。
脚のサイズが合っていないのか??MとLを履き比べているわけでもないのでちょっとわからない。普段26.5㎝の甲高なので、Lサイズかなと選んだのだけど…靴下は試着できないから困りますねぇ。
この段階ではまだよさは分からない。むしろ、大丈夫?と心配。レイヤーですから。重ね履きして歩いてどうなのかが大事。
左右違い実験!ファイントラックVSノーマル綿5本指
右は速乾性の薄手。左足がファイントラックスキンメッシュ。その左は重ね履きするのはメリノウールの中厚手トレッキング用靴下(たしかキャラバン社のモノ)
テストで履いた靴はコチラ↓キャラバンの登山靴はゴアも破れて浸水、型も崩れてきたので退役していただき、5年、10年と履ける革の甲高幅広登山靴ということでシリオにいたしました。
中厚手のメリノウールを上に重ね履きした段階で、ファイントラックスキンメッシュの左足が既に涼しく感じる。ノーマルの右は普通に温かい。
登頂まで30分の自然公園をガシガシ歩く
脚の歩行感覚は久々の二重履きなのでタビオ一枚と比べてやはりもこもこ感は両足にある。けど、こういうものでしょう。それよりも、すこし涼しい感覚がファイントラックの左脚にあるのは嬉しい実験結果。
普通に整地された公園を歩く分には靴下のメッシュ分、ベンチレーションが効くのでしょう、蒸れは少なく感じます。
岩場、不整地ではファイントラックは滑る…。
tabioの足裏をつかむような、地面をつかむような、五指の滑り止めによる感覚、力の伝導率になれた私は、ファイントラックのユルイ、通気性主体の包み込む縫製がムニュムニュして感じました。無意識にバランスをとるときにかかっていた足先への力が伝わらず、どうもしっくりこない。地面がゴツゴツ、滑りやすい、平らでないときにその違和感が出ます。
ファイントラックはトレランシューズ、ローカット靴には不向きと思う。
ハイカットの登山靴でない、ローカットの靴や、柔らかい走れるくらいの靴になるとスキンメッシュの素材が滑るという感じが増強される。靴と脚の遊びが増えると、そう感じるのかもしれない。そういう人はタビオを一枚で履くべきで、二枚履きを前提とするファイントラックスキンメッシュはやめた方がイイ。
この日は五月ゴールデンウイーク、Tシャツでちょうどいいくらいの陽気でした。足先に熱を感じるのは明らかに右のノーマル。ファイントラックの左足のほうはさほど熱くない。スキンメッシュの素材のおかげ。コレは非常にすごいこと。
指の自由度はもともとある革登山靴シリオ君。フィット感に余裕、というかルーズ感があるファイントラックのほうが動かしやすいのかと思ったのですが、コレ、サラッとドライだから摩擦が少なくて動かしやすいみたい。と書くといい感じだけど、
クニュクニュ動く感じ。
少し息が上がる。街が見渡せるくらいの高さまで上がる。
脚の蒸れはたしかに違うファイントラック!
ちょっとまだ慣れないムニュムニュ感覚がありますが、熱のこもりは明らかにファイントラックスキンメッシュの左足が少ない。メッシュ生地が靴内の排気ベンチレーターとしての効果をあげていると思われます。
発汗はあるけど、どんどん蒸発していってる感じ。Tシャツの下にメッシュインナーを着たときとやはり近いと思います。
登山靴という密室的な空間でどれほど蒸れが出るのかなと思っていたのですが、靴内の湿気は人が歩くたびに靴内の隙間がポンプ効果で外気の吸い込みと内気の排気を繰り返すのだそうです。
ついでながらに、そのポンプ効果の証拠として、外気を吸い込むときに小石を吸い込んでしまうのだよとチコちゃんでやってました(笑)
だとすると、靴と足の間にメッシュの素材があるほうが排気効果は高く、蒸れにくいということになりますね。
結論!スキンメッシュの換気効果は高いが、脚と靴の一体感は下がる
実際、今日は短時間1時間ほどのお散歩ハイクでしたけど、涼しい感じが終始あったし、熱のこもりが少ないと実感しました。
実際の山で一日歩いた後の脚はかなり差が出ると思われます。
ワタシ、それこそ夏の長時間歩行だと脚が汗でふやけて真っ白になるほど汗っかきなんで、比較的歩きやすいという山にはファイントラック、不整地、あれているならtabioと使い分けるのがベストという結論に至りました。
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