一般的日帰り登山 必要な水の量は3リットル!
目次
- 一般的日帰り登山 必要な水の量は3リットル!
- 水は重たいから最低限しか持たない⇒脱水⇒腎機能障害⇒透析患者
- 遭難して知った水のありがたさ。
- 携帯浄水器があれば、最悪泥水も飲める
- 携帯浄水器があれば、大腸菌、エキノコックスも安心
- 携帯浄水器があれば登山中、冷たい小川の水が飲める
- 枯れない沢で水確保できれば、劇的に荷物は軽くできる
- トレイルランナーはストロー型携帯浄水器と小さなソフトボトルのみ
- 人手不足で水場の管理が不十分な可能性
- 湧き水以外はフィルターを通すのが安全。
- 携帯浄水器 どれがおススメ?
- 米国 携帯浄水器なしでロングトレイルは歩けない
- 牛のヒヅメの足跡に溜まった水を飲んだが大丈夫だった。
山に入るとき、どのくらいの水を背負って行きますか?
「登山日帰り 水の量」で検索すると、YAMAHACKがあり、荷物、汗の量も考慮下趣味レーションで50キロの女性で3時間の低山で1リットル、60キロ女性6時間登山で3リットル。3キロも持つの?と思う方がほとんどかと思います。
水は重たいから最低限しか持たない⇒脱水⇒腎機能障害⇒透析患者
私は2リットル+非常用500mlで、3Lは多い印象。気になる方はリンクで確認を。
私の山仲間の女性陣、6時間の行程でも1.5-2.0リットル位しか持ってない気がする。その理由は重たいし、トイレに困るから。
私、実は医療機関で働いており、夏の脱水で運ばれる患者を数多く目撃しています。
脱水に気が付いて小屋で何リットルも飲んだが、回復せず、ヘリ要請はカワイイほうで、平日で小屋も閉まり、他の登山者もおらず、重篤な腎機能障害で人工透析も。
朝、元気に登り始めた人が、翌日には週三回8時間透析を受けなければいけない体になってしまうなんて、本当に脱水は恐ろしい。
遭難して知った水のありがたさ。
ワンゲル一年の夏、北海道利尻岳でそれは起こった。前日の雨でテントも重く、30㎏はあった荷物でバテ、遅れに遅れ、この先に水場があるからと、軽くしたくて、一年はみな水を捨てた。
しかし、地図にあるはずの水場は無く、日は落ち、泥まみれで暗闇の登山道を、転び、渇水に喘ぎながら、ヘッドライトの電池が切れるくらい長い時間、無言と罵声で降りた。
人工物のガードレールをみて、あれほど安心したことはないですね…。
そんな経験をしながらも、夏の暑さで想定以上に水を飲んでしまい、仲間に水を分けてもらった事もあるのが恥ずかしい。
イヤ、そんな経験があっても、体調と暑さで想定外も起こりえる、だから、50gくらいの携帯浄水器は持った方がいい!というのが私の結論。
携帯浄水器があれば、最悪泥水も飲める
今の浄水器は泥水も飲めるレベル(おいしいとは言わないが、問題ない安全性)にしてくれるようで、大学一年のあの夜、携帯浄水器を部でひとつ持っていたら、どれだけ救われただろうか。
泥水を連続して何リットル使えるのかはモノによって違うだろうが、精神的に全く違ったと思うのです。
携帯浄水器があれば、大腸菌、エキノコックスも安心
泥水をろ過した色や味はともかく、安全性は劇的に向上します。近年多いのは中空糸という細い管でろ過する方式で、逆流させて詰まりを取れば何度も使えるタイプ。
大腸菌、エキノコックス、有害な細菌はその穴を通過できずに除去可能。
携帯浄水器があれば登山中、冷たい小川の水が飲める
登山ルートで小川に遭遇することは多い。夏の暑さにぬるくなったザックの水ではなく、冷たい小川の水を飲めたら、それはそれは幸せです。
ぬるい水は冷たい水と交換、補給できるのは実にありがたい。
枯れない沢で水確保できれば、劇的に荷物は軽くできる
私の遭難体験は水を捨て、ウルトラライトの特攻で水が補給できないという最悪の流れでした。
枯れることのない川や滝があり、携帯浄水器で飲料水が確保できれば、登山開始時、下山までトータルの水の量ではなく、補水地までの水の量を計算して登ればよい事になります。
日帰りで全行程3リットルを仮定し、補水地が行程1/3と考えると1リットル=1キロは安全に軽量化できます。
トレイルランナーはストロー型携帯浄水器と小さなソフトボトルのみ
究極のウルトラライトはザックすら持たないトレイルランナーだと私は思います。彼らはトレランベストにソフトフラスコとストロー型携帯浄水器が身軽で安全と、新しいスタンダードになっているようです。
人手不足で水場の管理が不十分な可能性
私が学生時代に地図の水場を充てにして、水場がなくなっていた悲劇は、登山前日の大雨で水場が崩れた?埋もれた?ために発生したと思われます。
このケースは稀だと思いますが、今のご時世では水場の管理がされていないために、密かに水が汚染されている可能性に留意した方が安全だというのです。
水場はその場で湧き出ている場所以外は、人がトイレなどで立ち入らないような場所の斜面等からの染み出た湧き水の流れをパイプに導いて水場へ流しているのがほとんど。
そして、水場の管理は山小屋の方々による、定期的なメンテナンスによって保たれているのが日本の山々の現状。
コロナの影響で山小屋が閉められた、登山者が減ったら水場の管理は当然低下しますよね。
見た目にはキレイな水が流れる水場の取水口に滑落死した動物の死骸が除去されずに放置されたままになっている…とか、あり得るそうなのです。
湧き水以外はフィルターを通すのが安全。
見えない水の汚染。水場の管理が云々記しましたが、キレイな水場の水も、上流でトイレされたらアウトです。
ホントはみんな考えないようにしている(笑) でも、携帯浄水器があれば安心して飲んでいい。
別のブログで紹介する浄水器メーカーのレビュー、動画を見て私は結論付けました。
携帯浄水器 どれがおススメ?
調べると沢山ある携帯浄水器。アウトドアギアサイトが参考になるが、私は浄水器はアメリカサイトの情報に信頼を置きます。と、いいますのも、日本のAmazon、動画サイトの商品レビューは沢山ありますが、最悪、実験的に泥水を飲んでみた程度。
米国 携帯浄水器なしでロングトレイルは歩けない
アメリカの商品レビューは、南北3000キロを超えるロングハイクの体験談が多く、リアル。1週間どころか1か月以上の縦走がふつうで、基本、山小屋も水場もなく、街まで100キロ、日々携帯浄水器が当たり前。ゆえに、沼や水たまりの水は当たり前に活用しないと無理なようです。
牛のヒヅメの足跡に溜まった水を飲んだが大丈夫だった。
ペロッと一行書かれたこのレビューが持つ破壊力。前後の説明もない。ソコがリアル。
米ロングトレイラーたちが日々、生命線の水の確保に欠かせないアメリカの携帯浄水器が一番信用できると確信した理由です。
欧米ではどうかと調べてみると、ヒットする携帯浄水器のヒット数がアメリカより全然少ない。日本同様に100キロ以上水場というか、街がないという事が無ければ、需要は少ないからだと推測します。
次回、アメリカのロングハイカー向け携帯浄水器比較から、私がコレだ!と決めて購入したハイドロブルー社の携帯浄水器について記します。