のんびり昼発 西丹沢周回一泊二日
3月上旬。昼過ぎにミツマタの黄色い花が群生する西丹沢ビジターセンターに車を停め(無料)、危険を避け畦ヶ丸避難小屋で一泊、翌朝加入道山ー大室山ー犬越路ー西丹沢ビジターセンターへの周回コースを歩きました。
その時はまだ畦ヶ丸避難小屋は新しくなっていませんでした。
畦ヶ丸避難小屋は2020.10月に新しい建物になりました
トイレができて安心キレイな畦ヶ丸避難小屋
避難小屋リニューアルで一番うれしいのはトイレがキレイであること。
最新登山情報はビジターセンターの掲示板で確認!
このブログは2020年3月に登った時の記事を再編集していますので、最新情報は西丹沢ビジターセンターにある掲示板をよく見ましょう!コロナで管理ができず、水場、トイレが一時的に使えない、崩落、迂回は割と頻繁に起き、ヤマレコ等の情報も頼りにならないことも。
当てにいていたトイレ、水場がダメで、ルートを外れて転倒、遭難…なんてことになって、ネット情報を恨んでも後の祭り…なんてことにならないようにしましょう。
三ノ塔避難小屋前で風雨の中、ビバーク実験したのですが、ビビイを持っていても30分で小屋に退散しました。
動けなくなることを考えての防寒装備の必要性を真剣に考えた方が良いですよ。気になる方はコチラのビバーク実験ブログをご覧ください。
西丹沢は静寂。人の多い表丹沢とはガラリと違う丹沢原風景
ヘッドライトの灯りをともし、畦ヶ丸からモロクボ沢の頭を超えて歩く。ブナ林はちょっと怖いほど暗く静か。
ラジオを鳴らして歩きます。ふと左が明るいなと思ったら…
富士山。ひとめでわかるその形が月光に浮かんできれいでした。テンション上がります。徐々に空が明るくなっていく。
朝日はブナ林の中、檜洞丸なのか、鍋割山の山越し。意外と白石峠までが長い。
葉を落としたブナが空を支えているようでした。畦ヶ丸からずっとブナの林で、静かな森。
朝日が横から当たってコケの緑?もあるブナの樹の表面が味わい深い。
ガイドブックで西丹沢はブナの森が美しいって読みましたけど、少しわかりました。
この朝、日の出とともに変化していく山の空気、景色を味わえ、気分上々。明るくなってから歩く方が安全ですから、危険を回避しての避難小屋利用です。
今は葉を落とした山毛欅ですけど、芽吹いてきたら新緑がキレイなんだろうな。表丹沢は何度か歩いたけど、山頂からの景色が目的で、コッチはちょっと違う。
この辺りは立ち止まって風の音や、様々な鳥の鳴き声を聞く時間が楽しかった。ゆっくりとヒトリで歩きに来たい。折り畳みのイスもってこよ。西丹沢はベンチが少ないんですよ。
歩き出して2時間半くらいで小休止ごはん。ホントはもっと眺望が良いところでと思っていたのですが、なかなかベンチがあって、富士山が見えて…というのが無くて、根負けしての朝ごはん。
昨夜仕込んだツナトマトのフランスパンサンド。
テント泊の翌日の行動食として食材の携帯性と日持ちから、フランスパンに缶詰サンドを考えたのですが、実際のところ、ザックのサイドに収まりが良く、食べ応えもあって非常に気に入りました。
加入道避難小屋 トイレ、水場ナシ
平らな加入道山の山頂に加入道避難小屋発見。
左に見えるのは物置の様で、トイレはありません。4-5名は泊まれるかな。
↑世界最軽量を要するポーランドのシュラフメーカーキュムラス。軽く温かいというのはホントに助かりますね。
日誌を見ると1週間に1-2回くらい記されていました。宿泊者は親子、単独、パーティと様々。キレイで気持ちよかったという書き込みが多かったですね。しかし、トイレ、水場が無いので、要注意です。
小屋の外、加入道山山頂はベンチがあり、明るく開放的。腰を下ろしてフランスパンサンド。こちらは厚切りランチョンミートサンドです。肉を行動食で食べられるってシアワセ~。サンドイッチなどと違ってパンが潰れないのも気に入った!
アナログラジオがあってもいい
スマホに頼らず、こういうアナログなラジオも悪くない。静かなブナの林を楽しむのも良いのですが、クマさんもいる山は静かすぎて怖いと思う事も。ソロの山歩きになると、ラジオはちょっとした相棒になってくれます。他の人の迷惑になるといけませんが、テント泊の時にはあるといいですよ。
富士山だけでなく南アルプスも遠くに見えて、気持ちよく歩けます。
ところどころ台風で根こそぎ倒れた樹木が折り重なっていますが、表丹沢ほどひどくやられていない印象です。
大室山山頂は広場から少し行ったところ。眺望は手前のベンチがある所のほうが良いです。
ここで他の登山者と多くすれ違い。犬越路からビジターセンターへの登山道情報を2人から得ることができました。荒れてはいるけど登ってきましたと。
ランチは昨夜炊いたメスティンごはんのスープゴハン。野菜とコンソメ味のゴハンを入れたら出来上がりという即席もの。体も温まりおいしかったです。
犬越路避難小屋 トイレあります!西丹沢の要所
がけ下に何かあると思ったら犬越路避難小屋でした。トイレがあるのがすぐに目に入りました。山トイレとしては比較的きれいな方です。建物の東側が峠で分岐、地図、日当たりのよいテーブルがいくつか並びます。奥に見えるのは檜洞丸。
中には一人おじさまが休んでおられました。ランタンが出てましたから、こんやはこちらで泊まるのでしょう。差し込む春の日差しの中で小説を読んでましたので、お邪魔せずに退散。ゆえに寝床の写真がありません。
避難小屋にはトイレがないことも。事前に調べておきましょう。
画面手前側にごろ寝スペース。加入道山同様新しくてキレイな印象です。犬越路避難小屋は大室山、檜洞丸へ道志側、丹沢ビジターセンター側からも来るので西丹沢の交通の要。平日でしたが人通りが多いです。土日の利用者は結構いると思われますので、緊急退避泊をするなら早めの判断が良いでしょう。
犬越路~用木沢出合の登山道状態
ビジターセンターにも掲示されていた台風被害による通行止め案内。
❕マークの危険個所ってどの程度なのだろうか…ビジターセンターで登山前に大丈夫でしたとは聞いてもやはり不安は少し残ります。写真が古くなりました。現状は改善されていると思います。
気を引き締めて下山開始。確かに…崩落が激しい。急斜面で谷になっているところが流れて、迂回路の指示。
ピンクのリボンでわかりやすいし、危険個所はロープもあるので問題ありません。土質がサラッとしていて、ローカットの靴だと中に砂が入るので、スパッツが無いと厳しいです。
雨が降ったらぐちゃぐちゃの丹沢表尾根の粘土質の土壌とだいぶ違いますね。
かなり用木沢へ下ってきたあたりの斜面崩壊。
用木沢沿いに堤を超えて川を跨いだりするのですが、下に降りるにつれてピンクのリボンが激減。
かけられた橋が土砂に埋まっていたり、↑ご覧のように標識がほぼ埋まっていたり…先行していたおじさんと共に迷いました。
河原に出たら、堤の横に注目して立札を探すのがわかりやすいかと思います。
犬越路から用木沢までは降りるときは沢に出てからの路迷いに注意と、増水が怖いです。
ビジターセンターから畦ヶ丸への西沢は、雨が降ったらどこまで水深があがるのか想像すると恐ろしい位置に橋があり、用木沢は橋が土砂で埋まって、河原は広いがガレた岩、砂と枯草で地形がしょっちゅう更新されそう。夏場のゲリラ豪雨が上流であったらコワイ。
西丹沢ビジターセンターには3時半ごろ降りて、中川温泉信玄館で入浴、谷峨の一休食堂で焼肉定食食べて帰りました。
西丹沢の魅力を発見できた良い一泊二日となりました。避難小屋を3つチェックできたので、また登りたいと思います。次回は犬越路避難小屋泊で檜洞丸かな
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