ナルゲンボトル 実は化学実験室産まれ。ブランドコラボも確かな品質があってこそ

ペットボトルが普及しても、サーモスが軽量化しても、いつの時代も根強い人気のナルゲンボトル。保温性もなく、とりわけ軽いわけでもないこの容器がなぜ人気なのか、私なりに追ってみました。

目次

ハイパーライトマウンテンギアのナルゲンボトル

きっかけはハイパーライトマウンテンギア。宇多田ヒカルの南アルプスの天然水のCMで一躍有名になった白いザックがアメリカのガレージブランドです。hyperlite mountain gear windrider2400が本国サイトで安く、取り寄せができるチャンスに遭遇し、ザックと一緒に取り寄せるナニか面白いモノは無いかなと取り扱い商品を見た時に、ハイパーライトマウンテンギアのナルゲンボトルを見つけて、ココにもナルゲン?と興味を持ったのでした。

ウルトラライト系ブランド=超軽量?いいえ

従来のザックより圧倒的に軽いのがハイパーライトマウンテンギアのウリですから、同社のナルゲンボトルも軽いのかと調べると、どうやら一般的なナルゲンボトルと同じ重さ。

ザックを取り寄せるので、とりあえずカッコいいので一緒にお取り寄せしてみました。

ハイパーライトマウンテンギアのナルゲンボトル
ワタシが取り寄せたのは細口

薄い黒でクルマのスモーク的な色味です。見慣れたナルゲンボトルと同じく、しっかりした肉厚プラでペコペコしません。ここで、ハイパーライトマウンテンギアのホームページを改めてチェック。

nothing else to improve. これ以上はありません

最軽量を追い求めるガレージブランドには探求心、最先端のブランドイメージがあり、異端ともいえるこだわりを感じさせてくれるモノ造りが魅力だと私は考えます。

その、彼らが、「これ以上はないボトルに…」と言い切ってしまうブランド力がナルゲンボトルにはあるという事。

スペックのおさらい

Weight: 0.36 lbs | 5.88 oz | 167g

Volume: 32 oz | 1L

Dimensions:

  • Height: 9.25" | 23.5cm
  • Diameter: 3.5" | 8.9cm
  • Cap Diameter: 1.5" | 3.8cm

細口の口径3.8㎝ ペットボトルとの比較

通常のペットボトルとの比較

左が一般的500㎖のペットボトル。並べてみると細口とはいえ、ナルゲンの口の方が広い。

また、ナルゲンボトルの特徴である、中ブタがないという事と、数回回せば開く、フタが紛失しないようになっている。

限定コラボ多数

今回のハイパーライトマウンテンギアのナルゲンボトルに限らず、ナルゲンボトルでは多くのデザイン、種類のボトルがあり、限定モデルも存在。コラボは多岐にわたり、今はNASAが販売中。

ナルゲン水基金の限定モデル。
人とかぶらないデザイン性の高さも魅力

優れた技術 「漏れない」と「開けやすい」両立

広い口、細い口と色々なタイプがありますが、パッキンを使わずに漏れない=洗いやすい構造。

また、キャップの開閉は一回転から一回転半で容易に開けられるようになっており、「漏れない」のと、「開けやすい」相反する要素が完成しているフタなのです。

そして、こんなぶら下げ方をしても大丈夫な耐久性を持たせているのも大したもの。

オフィシャルサイトより。こんなブラ下げ方もOKって事。
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Nalgene
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冬は湯たんぽ。100度に対応しているのはごくわずか。

プラスチック系のボトルの場合、熱湯はまず容れられないのが普通。

ナルゲンは化学実験用から発しているだけあり、酸、アルカリにも強いが、-20度から100度まで受け入れられる容器であるのは意外と知られていない

沸騰したお湯を注げるのはナルゲンが冬季に湯たんぽとして活躍できる大事なスペック。

普通のペットボトルだと熱に耐えないし、アルミボトルだと湯たんぽには熱すぎ、サーモスだと湯たんぽにならない。

メモリがついているのは薬品用ボトルの名残?残量がわかりやすく便利

高い透明度の秘密

高純度のプラスティック、飽和ポリエステル樹脂を使用しているため、透明度も高い。

キレイで衛生的なのは見かけも同様。クリア差は高品質の素材。

もともと化学用のボトルから歴史が始まり、

山好きの科学者がナルゲン社のボトルを軽くて便利だからと山へ持ち出したことからアウトドア界へ広がっていった

ナルゲンの歴史がホームページに記されている。

意外なお話ですね。

ナルゲン社ホームページより。ぶら下げ写真多数

ジム用、自転車用、キッズ用などもクール

500㎖のタイプはスッキリと美しく携帯しやすい

保温金属系のボトルにはない、普通のペットボトルにもマネできない高い透明度が美しさを引き立たせる。プレゼントにもいいかもしれません。

ベストセラー1ℓにはシンデレラフィット収納ギアがある

『ハイマウント』ソロクッカー

1940年代から続くナルゲン社の歴史。1980年以降のスポーツ界とのコラボ、アウトドアギア界でのボトルのパイオニアとしての地位が、他社のモノ造りにも影響している。ピタリナルゲン用のクッカーがあるのです。

ハイマウント(HIGHMOUNT) HBソロクッカーAL600 46165

正にナルゲンありきの商品。セットで使うと省スペースで良い。

まとめ

高い透明度と耐熱温度の幅は化学実験用の高品質プラスチックでしたし、使い勝手と気密性の両立、ぶら下げてもいいように部材に強度を持たせている、デザイン性の高いボトルたちなど、ベストセラーには理由がある。今回もそう感じました。

個人的にナルゲン良いなと思うのは、寒ければ湯たんぽにもなるのは良い機能。別途湯たんぽ持つ必要がありませんし、寒かったらどうしようという場合の対応策になりえる。着替えで包んで寝袋に入れたら朝までよく眠れそうです。

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