ウッドストーブ五徳の自作。ホームセンターに通い試行錯誤でスローに焚火

自作ウッドストーブに出会う

商店街の青空市場で買ったネイチャーストーブ↓シンプルでかわいげがある。

購入前に試しに着火

アウトドアで使う燃料といえばカセットコンロに代表されるガスですが、落ちている木々を燃やして火をおこすのがウッドストーブ。気になってはいた存在でした。

ワタシは一時期、ガスバーナーのゴーっという音がイヤで、アルミ缶で作るアルコールストーブを試した時期があります。

目次

一瞬ハマったアルコールストーブ

なんですかねぇ、不便なのがわかっていながら、静かに夜を過ごせたらいいなと思ったのが動機なんです。ちゃっと食事を作ってガス止めれば静かなのに…(笑)

私のアルコールストーブの自作機は実用性に乏しく₍火力、燃焼時間、燃費)、やっぱりガスに戻ってきました。アルコールストーブは非常にマニアックで深い世界で、対応するアタマと手先、根性が足りませんでした(笑)

アレも試した…ロケットストーブ

やや大柄なら作れるかとトライしたロケットストーブは今もキャンプで愛用。大きくて携帯には向かないが、立って料理するにはちょうど良い高さで、鍋には最適。かといって肉を焼くには不向き。更に焚火台を買うほどの事もなく過ごしてきました。

ウッドストーブ。シンプルで軽量な所に惹かれた

青空市場で見つけたウッドストーブ。外は赤ちゃんのミルク缶サイズ。取っ手がついて小指でプランと持てる重さ。

携帯できる焚火、静かに夜を過ごすのにぴったり。写真のウッドストーブです。クチの大きさは拳大。トマト缶の大きさ。

二宮町南口のコーヒースタンド旅花の兄さんが作ったというネイチャーストーブ₍ウッドストーブ)。彼は元バックパッカーでもあるキャンプ好きで、ちょくちょくコーヒーを飲みながら旅の話をする間柄。

塗料などに使える蓋つきの缶にトマト缶を組み合わせて作ったとの事。側面、内部に計算された通気口を開けてあり、取っ手がついて持ち運び便利!というのがセールスポイント。私が作ったら1日はかかりそう。

ただの空き缶に木片を入れて燃やすのと違う、二重構造で空気を効率よく取り込み、燃焼効率を上げるしくみ。

コレで1000円と聞き、即買い。

二宮駅南口、再び栄えてきた栄通りのコーヒースタンド旅花。自家炭火焙煎豆のハンドドリップで300円。安いでしょ?いや、おいしいのでお勧めです。

五徳探し

とっても軽く、持ち運べる大きさに購入を決意しましたが、ただ一つ、鍋を火にかけるための受け、五徳がないんで、自分で見つけるか、作るかしないといけない。

アルコールストーブだとこういう五徳が用意されています↓

シンプルで軽量。しかし、木をくべるので高さが欲しく、ステンレスの加工技術がないので、まず浮かんだのが本棚をつなぐ鉄のプレート

家具転倒防止用金具を…

缶の隙間に鉄製のプレートを立てて…イケるけど、倒れそうで怖い。

携帯性は抜群にいいのですが…

何かないかとリサイクルショップ。モロにリンナイガステーブルの交換用五徳を見つけましたが重いので却下。

ついで、アルミ缶を広げて、缶のミゾにはめたらいいかなとチョキチョキ。端っこを折り曲げて強度アップ。しかし、重さに耐えられないだろうと予測。

素材探しの定番、100均を物色。鉢植えのスタンドが熱にも耐えてキャンプならいいけど携帯性がダメ。口をふさがずに空間を作れる耐熱性のガタつかないモノ…

麺上げのアルミのザル!そこそこの強度、安定度、加工のしやすさ。コレで解決?

右、100均の麺上げザルと左は缶ビールで作ったが、耐荷重に難あり。
ニッパーと金鋸で切断したが…

燃料である木を追加投入できることが望ましいので、ザルの1/3くらいを投入口としてカット。結果、弱い…強度不足。円柱状だと感じなかったのですが、熱が加わって、ぐにゃりとなりそう…。

というかアルミの融点は…げ、600度焚火は800‐900度。溶けるわな(笑)

うーん。楽しくまた何日か考える。

キャンプにもっていくもので構成できれば都合がいいな…という事で

アルミの3本のペグを使ってみたら…

棒状のものを3本組み合わせて3点で支えたらコンパクトで安定性がでる。木も投入しやすい…金属の棒…テントのペグだ! アルミでないペグを使えば

ペグはアルミ製なんで、ステンレス製に変える必要があるが…総重量240gは魅力

燃焼実験₍アルミのペグが溶けるかどうかも含めて)

良く冷えた黄金色の火消し水を用意。緊張の燃焼実験。
枝とスギの葉っぱで着火。

燃焼試験は枝打ちしてカットされた広葉樹の枝とスギの葉っぱを農家さんでもらってきました。広葉樹のせいか、なかなか木材に火が移らない。

落ちている枝なら湿気ってもっと火がつきにくいハズ。ネイチャーストーブのみで煮炊きするキャンプは難易度が高いな… ぐびぐび…しゅぽん。

軽量なアルコールストーブとの併用でアルコールを点火補助剤として使うのがいいかもしれんが、いちいちそうもしてられない。

やっぱり見事に溶けました。

当たり前なんですけど、やっぱり高硬度アルミ₍何番かわからない)も溶けますた。

燃焼実験から解ったこと。

  • アルミは焚火で融解するから使えない→鉄を素材にする。
  • 投入する木の長さと、炎の高さを考慮すると五徳の高さは7‐8㎝あってもいい(溶けたアルミのペグは5㎝くらいの高さだった)。
  • 30㎝直径2‐3㎝の枝5本で30分以上火は持った。
  • ハートランドビールの瓶は安くてうまい。瓶の緑が涼し気でウキウキする。

もう一度素材から考える。耐熱を考えて鉄

高熱に耐えるもので入手がしやすい素材、鉄。プレート、ボルトやネジを組み合わせて五徳にする方針。平塚のホームセンターへ向かう。さてさてどう組み合わせるか…。

高さを優先すると直径が太くなり重たくなる
6㎜の穴をドリルであけた。
どうもスワリが悪い
コの字の背を削り、安定させた。

鍋を置いての安定性は事故につながるのでこだわって追及。ナットの追加、高さの調整でしっかりとした五徳が完成。しかし、また問題点も出てくるでしょう。何回かキャンプしてみないとわからない事ってありますからね。

アルコールバーナーとウッドストーブの併用

ウッドストーブの中にアルコールストーブを入れての実験。先日のウッドストーブ燃焼実験でアルコールストーブの必要性を感じて…買っちゃった(笑)

高性能といわれる自作アルコールストーブ。メルカリで五徳付き700円

すごい。バッチリ沸く。さすが高性能。

ウッドストーブの中にアルコールストーブを入れてみた

ウッドストーブの中にアルコールバーナーをセットしての燃焼テストした沸騰の様子が上の写真。作成したコの字五徳は外し、コの字金具を横に渡してウッドストーブと鍋底の間は6㎜を確保しての実験。

安定した空気の供給、二次燃焼も発生して更に高火力。コレはスゲエ。

正直、ここまでの火力は想定外。携帯性重視のちっちゃな中華バーナーヘッドと同じくらい??この強さなら米も安心して炊けます。いや、焦げないか心配なくらい強い。ちょっと燃費が悪いけど…(笑)

ソロキャンプでウッドストーブデビュー

1月、実戦デビュー。上記コの字五徳も持って行きましたが、基本、調理はガスで。暖を取る専用として活躍。

ソロで薪木を用意したわけではないので、投入できる落木が簡単に折れる程度の太さに限定されるため、長さがはみ出て五徳が置けなかった。寒かったので火を絶やしたくない事もあり、完全に焚火台。

調理ストーブとしては勝手は悪いけど、この1000円ウッドストーブの暖を取る、明るい、キャンプの雰囲気アップという事では素晴らしい。焚火が安全に、かつコンパクトにできる。

まとめ

この掌サイズのウッドストーブだと、五徳を用意しての調理ストーブとしての活用には均一な長さの薪が必要で、現実的ではないかもしれない。

しかし、コンパクトに焚火ができる楽しさ、暖かさ、雰囲気はホントに嬉しいものでした。

ホームセンターの建築資材コーナーにあるボルト、ナット類は種類が豊富で、自分が組み合わせたパーツよりももっといい組み合わせ方があるかもしれない。

アルコールで沸かしてコーヒー。このコンパクトドリッパーは便利。
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