尾瀬でツエルト泊 あると便利な意外なアイテム、いらないアイテム

夏の終わり、9月に山仲間5名と尾瀬に一泊二日で行ってきました。宿泊は見晴でテント泊(ツエルト)、自炊です。天候に恵まれ、素晴らしい景色の中を歩いてきました。

実は、今回、当初の企画は常念岳でした。5名のパーティで全員がテント泊予定で、初テントの子もいるため、雨は避けたい~と思っていたところに、雨予報。尾瀬の天気予報が良かったので、燧ケ岳に予定を変更しての出発でした。尾瀬はワタシが大学生、ワンダーフォーゲル部で来て以来。

もくじ

御池から見晴へ

集合時間、テン泊、食事メニューなどは一緒。冬でないので準備は山が変わってもそれほど影響ありません。

当日歩いた地図。出発地は御池で、地図の上。左下が到着後の見晴で、現在地になっています。

ダム湖の細い山道を揺らり揺られて酔い始めた頃、御池に到着。初日は見晴までの行程。天気は晴れ。雲はところどころ。紅葉の気配はない20度弱?各自いつもより重いテント装備ではあるが、好天の尾瀬にテンションは高く、足取りは軽かった。9時ごろ御池を出て10分20分ほどだろうか。

尾瀬らしい黄色っぽい草の湿原に延びる木道、その先に黒い針葉樹と白樺など落葉樹が点在。青い空にちぎれ雲…にふた耳の燧岳…ココは昔歩いた…!感動した記憶がよみがえった。逆から歩いてすぐバス停だった…。長い木道に飽きて最後にもう一度尾瀬らしい景色が味わえてうれしかった思い出。二十数年経ったが、覚えているものだなぁと感心。

そして、その記憶は正しく、飽きるほどしばらく眺望のない樹林帯を歩くのでした。いつもの山登りと違って山に向かう向きではなく、燧ケ岳を中心に弧を描いてキャンプ場を目指す。木道は環境保全の目的でずっとある印象ですが、樹林の中はとぎれとぎれで、前夜の雨に濡れたせいか濡れて滑りやすい。

尾瀬おすすめアイテム① スパッツとグローブ

尾瀬は木道が多いが、序盤はすべてが木道というわけではなく、湿地帯だけにドロドロ水たまりが多い。それゆえに朝露の草木が足回りを濡らすこともあるので、スパッツ(ロング)を駐車場から装着するのがおすすめ。また、木道は滑りやすく、釘が出っ張っていて手をついたときに切る可能性があるので、転倒時のために手袋着用が安全。木道は眺望がよく、テンションも上がるため、油断しがち。適切な装備で快適に安全に!

尾瀬おすすめアイテム② 日差し除けの帽子、サングラス、日焼け止め

ちょうどヘリの荷サゲ、アゲに遭遇。何を降ろしているのかと間近で爆音とダウンバーストを浴びる。どうやらプロパンガスのデカいボンベ二本と大きなビニールシートの包。小屋の人に話を聞いたところ、一度に運べるのは1トンで、ガスボンベは一本100キロと教えてくれた。スゲエ。

赤田代を出るとキャンプ場は50分と近かった。視界が急に開け、広大な黄色を帯びた尾瀬ヶ原を歩くのは気持ちが良かったですね。

ご覧の通りの眺め。太陽が照り付け、日影がない。小屋で木陰で休憩すると日差しがキツかったのだなとよくわかりました。尾瀬は山の中を歩く以上に日光を浴びている時間が圧倒的に長いので日光対策は意外と重視していいと思ますよ。

下田代キャンプ場おすすめアイテム③ ランタン、防水シート

見晴の下田代キャンプ場到着。テン場、下田代キャンプ場は季節休業中の山小屋の奥にあります。尾瀬においては数少ないキャンプ場。休業中の山小屋は何棟もあり、とうとうと流れ出る清水の水場と古びた木製のテーブル席が人気のない小屋の前に広がっていて、ちょっと廃村みたい。

テーブル席は湿原も見えるし、食事をするのにはちょうどいいスペース。ただ、灯りは全くありません。夜は灯り必須。ヘッドライトだけではなんだか落ち着きません。光を拡散するためにペットボトルにヘッドライトを当てたりするのもイイですが、ランタンがあると「食事」ムードがでていいですよ。

また、木のテーブルとイスは朝露、夜露で濡れていることが普通。イスにひく防水のシートがあると安心。ザックカバー、グランドシートでもいいかも。また、夜は冷え込みますので、レインパンツをはくのもイイでしょう。

下田代キャンプ場おすすめアイテム④ 軽量ペグ

下田代キャンプ場 

グラウンドは土。石は少ない。傾斜しているところもある。水はけはあまりよくはなさそうでした。くぼんだ所は雨で水がたまるかもしれないので張る場所に注意。ペグはしっとり刺さります。ペグが入りやすく、適度に粘土質なので、細身のウルトラライト志向のペグでも十分効くと思います。

ペグハンマーは当然不要。山のテントサイトでたまに見るのですけど、あのペグハンマーはオートキャンプの鋳鉄極太ペグ用で、山用テント付属のアルミペグにやったら、当然曲がります。ペグは自重で、石やペグを当てて押し込む程度でOKです。

テン場よこに木造の大きなトイレ。トイレは明るくキレイ。水洗で紙も流せる。高レベルクリーントイレ。尾瀬のトイレはどの小屋も同じようにキレイでした。テン場代は山小屋で支払います。一人800円。

下田代キャンプ場おすすめアイテム⑤ お風呂セット

お風呂に入れます!お風呂は17時ー18時台で30分間男女交代。お風呂があるなんてステキ。それだけでかなり幸せ。私はお風呂セットは手ぬぐい一本の実ですけどね(笑)

下田代キャンプ場減らせる荷物① お酒とツマミ

小屋の売店、酒類がソコソコそろているので、お酒は持ってこないでここで買うのもアリ。

缶酎ハイ350円ってすっごい安くない?氷結レモンとグレープフルーツ両方買ってしまいました。ビールは350㏄のが450円だったかな。缶酎ハイに目が行って500の値段は覚えていません。ビールはドライと一番搾り。白、赤ワインと日本酒カップもありました。チップスター、ペヤング焼きそば、カップラーメンはよく見かけるものでした。

テントサイトは防風林があり、張りやすいグラウンド

テン場代を支払ってテントの準備です。各自がひと張ずつのテント泊。テン場には4から5組くらいのテントが張られていました。私たちは近くにソコソコ固まって張りました。

木道を挟んで5棟。私は黄色いツエルト
木道を挟んで5棟。私は黄色いツエルト

私たちはダブルウオールのテント3張りと、シングルウオールのソロドームテント。

羨ましい 600gの自立式HERITAGE CROSSOVER DOME

写真右のフォレストグリーンがシングルウオールで600gという超軽量HERITAGE CROSSOVER DOME。すっごく細く見えました。太目なワタシにはオーナーの細身の女の子ならではの選択肢に思えますが、2人用を選べばいいかと思う。透湿性の素材とのことだが、結露に関しては多少はあるとのこと。しかし、ペグの刺さり具合を気にすることなくどこでも素早く設置できるクロスドームはそれだけで価値がある。じっさい、ワタシがツエルトのポールを片方立てる前に彼女はお茶の準備にかかっていました(笑)↓新しいモデルで長辺から入れるもの。この値段は魅力的!

Heritage ヘリテイジ クロスオーバードーム
Heritage

奥のオレンジは仲間のオニドーム。冬山もやる彼女は防風性と居住性からオニドーム。特徴的にクロスするポールは横からテントを押してもぐらぐらしないテンションがあり、しっかりした印象。クロスする分、天井がやや低めではあるが、大男でなければ着替えも問題なし。

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ツエルト泊で最軽量

私は今回もツエルト。設営に樹木を利用しようかと思いましたが、地面の傾斜と木道の位置が悪く、ストックを使用しました。設営練習も含めて何度目かの設営になると、張縄でトレッキングポールを立てるのもコツがわかってストレスが軽減。とはいえ、仲間の自立式テントたちと比べると時間がかかります。気が付くと彼らがツエルトの珍しさからギャラリーになった。

意外と広い。張縄含めて400g以下⁈ 倒れないの?結露は?

ツエルト
 ツエルトと1,000円エアマット、世界最軽量シュラフ、透湿ビビイ

倒壊は、ペグさえしっかり刺されば問題なし。結露は常にベンチレーション全開になるようにペットボトルをカットしている為、意外としない。張縄でポールを立てるのに慣れが必要など解説。

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ツエルト泊にあるとイイもの

コレがワタシのツエルト泊セット。上から張縄、ミニ洗濯ばさみ、ペグ、スコップ、ツエルト本体、すべてが入る収納袋。これにグランドシート、エアマット、シュラフ、ストックが加わる。

ツエルト泊おすすめアイテム① 100均園芸細スコップ

このスコップは細身で、地面が固い時にペグを打つ下穴をあけるのと、ペグとしても使え、トイレでも使える優れモノ。ホントはコレが欲しい↓

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重さ23gでチタン製、1,650円とそんなに高くないのが物欲を刺激してくれます(笑)

ツエルト泊おすすめアイテム② 洗濯ばさみ

ツエルトは歩行ストックを活用し、ポールがないから軽いのですが、ツエルト自体がゆらゆらと風に揺れます。それゆえに、ツエルトのたるみ分を内外から洗濯ばさみで止めてバタつき軽減、物干しなど、意外とあると重宝するのが洗濯ばさみ。一般洗濯用だとかさばってしまうので、私のは軽さとサイズから雑貨店の写真を吊るモノを使用しています。ひとつ1gもないくらいです。

ツエルト泊おすすめアイテム③ 防虫スプレー

ツエルトにはメッシュなんてございません。なので、防虫スプレーで侵入を防ぐほかありません。おまじない的な気もしますが、実際に虫刺されはありません。また、私的、超、緊急事態用の裏秘技ですが、ジッポーライターと合わせてクマ除けに使用する事も想定しています。幸い、本来の虫よけにしか使っていませんが…

ツエルト泊おすすめアイテム④ 災害用エアマット

下にひくマットは100均銀マットの薄いものと、ebayで買ったビーチマットのような透明のエアマット。6㎝の厚みで快適で10回以上のテント泊に耐えた耐久性と270gと軽く、安い。前はe-bayでしか売っていなかったが、Amazonでさらに安く入手可能です。 R値などあろうはずもないのですが、7㎝程の厚みがあるので、背中の凸凹はなくなり、夏は快適にに寝られます。断熱性が低いので高地、秋口には寒さを感じますが、Zライトなど、断熱マットと組み合わせると、断熱マットには無い快適性を補えて快適です。

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ツエルト泊おすすめアイテム⑤ 透湿ビビイ

結露対策はシュラフカバーが定番。しかし、シュラフカバーって何気に400gとか重たいのです。そこで、透湿性のあるビビイを私は使っています。重さわずか120g←ブログあります。

透湿ビビイ
透湿ビビイ

↑いくら何でも高スギ。透湿性が無いと寝袋とビビイ、シュラフカバー内で濡れるので透湿性は必要。色々探して見つけたのがコチラです→ノンブランド透湿ビビイ129g

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設営が終わった時刻は14時くらいだったかな。

100均使い捨てアルミ鍋でチーズフォンデュ!

風呂に入り、夕食は休業中の小屋の前にあるテーブルでチーズフォンデュ。シメはチーズフォンデュの残りを使ってのチーズリゾット。5人パーティを賄うクッカーセットは持っておらず、100均の使い捨てアルミ鍋。フタも100均でピッタリの物があります。焦げ付いても使い捨てだし、軽く安いというのも魅力。

食材は溶けるチーズ、白ワインとソーセージ、ピーマン、パプリカ、シイタケ等々。人数がいる分、分担して豪華に楽しみました。白ワインは2リットルの紙パックの物。溶けるチーズに白ワインを投入して加熱、ディップして食べる。フランスパンは別途こんがり焼いて旨し。

翌朝用のお茶漬け用ご飯を炊飯しつつ酒盛り。空を見上げれば天の川。素晴らしいよるでした。

チーズフォンデュは酒飲むのにもちょうどいいですよ。
闇に浮かぶ色とりどりのテント。コレを見ながら呑むのが好き。

明日は燧岳の予定でしたが、木道へ出て仰向けにずっと星を眺めて、そのまま呑んじゃうかと予定変更。テント泊と自炊、星空呑みを満喫したので誰もが満足していた初日でした。

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