歴史あるウルトラライトなツエルトを使ってみる
ツエルトと針縄、ペグが最低限必要なもので400g。
ポールはトレッキングストックを活用するのでノーカウント。
グラウンドシートをビニシにして200g。合わせてたった600g
600gというと、ふつうのテントのフライくらい。エアマット、クローズドセルマットをいれたテント装備フル重量でも1キロ以下も可能なので、かなりウルトラライトですね。
目次
- 歴史あるウルトラライトなツエルトを使ってみる
- 下田代キャンプ場おすすめアイテム③ ランタン、防水シート
- 下田代キャンプ場おすすめアイテム④ 軽量ペグ
- 下田代キャンプ場で現地調達できるもの① お酒とツマミ
- ツエルト泊で最軽量
- ツエルト泊にあるとイイもの
- 100均使い捨てアルミ鍋でチーズフォンデュ!
当日歩いた地図。出発地は御池で、地図の上。左下が到着後の見晴で、現在地になっています。
各自いつもより重いテント装備ではあるが、好天の尾瀬に、足取りは軽かった。燧ケ岳を中心に弧を描いてキャンプ場を目指す。
尾瀬おすすめアイテム① スパッツとグローブ
尾瀬は木道が多いが、序盤はすべてが木道というわけではなく、湿地帯だけにドロドロ水たまりが多い。それゆえに朝露の草木が足回りを濡らすことがおおい。スパッツ(ロング)を駐車場から装着するのがおすすめ。
また、木道は滑りやすく、釘が出っ張っていて手をついたときに切ったことがあるので、転倒時のために手袋着用が安全。
木道は眺望がよく、テンションも上がるため、油断しがち。適切な装備で快適に安全に!
尾瀬おすすめアイテム② 日差し除けの帽子、サングラス、日焼け止め
赤田代を出るとキャンプ場は50分と近かった。視界が急に開け、広大な黄色を帯びた尾瀬ヶ原を歩く。
ご覧の通りの眺め。太陽が照り付け、日影がない。小屋で木陰で休憩すると日差しがキツかったのだなとよくわかりました。
尾瀬は山の中を歩く以上に日光を浴びている時間が圧倒的に長いので日光対策は男性も重視すべき。テントサイトでは日焼けの痛々しい人が…
下田代キャンプ場おすすめアイテム③ ランタン、防水シート
見晴の下田代キャンプ場到着。テン場、下田代キャンプ場は季節休業中の山小屋の奥にあります。尾瀬においては数少ないキャンプ場。
休業中の山小屋は何棟もあり、とうとうと流れ出る清水の水場と古びた木製のテーブル席が人気のない小屋の前に広がっていて、ちょっと廃村みたい。
テーブル席は湿原も見えるし、食事をするのにはちょうどいいスペース。ただ、灯りは全くありません。夜は灯り必須。ヘッドライトだけではなんだか落ち着きません。
光を拡散するためにペットボトルにヘッドライトを当てたりするのもイイですが、ランタンがあると「食事」ムードがでていいでしょう。持っていくには荷物ですが。
また、木のテーブルとイスは朝露、夜露で濡れていることが普通。イスにひく防水のシートがあると安心。ザックカバー、グランドシートでもいいかも。
また、夜は冷え込みますので、レインパンツをはくのもイイでしょう。
下田代キャンプ場おすすめアイテム④ 軽量ペグ
グラウンドは土。石は少ない。傾斜しているところもある。水はけはあまりよくはなさそうでした。
くぼんだ所は雨で水がたまるかもしれないので張る場所に注意。
ペグはしっとり刺さります。ペグが入りやすく、適度に粘土質なので、細身のウルトラライト志向のペグでも十分効くと思います。
ペグハンマーは不要。山のテントサイトでたまに見るのですけど、あのペグハンマーはオートキャンプの鋳鉄極太ペグ用で、山用テント付属のアルミペグにやったら、当然曲がります。
ペグは自重で、石やペグを当てて押し込む程度でOKだそうです。
テン場よこに木造の大きなトイレ。トイレは明るくキレイ。水洗で紙も流せる。高レベルクリーントイレ。
尾瀬のトイレはどの小屋も同じようにキレイでした。テン場代は山小屋で支払います。一人800円(2023年も同じ金額の様です)。
下田代キャンプ場おすすめアイテム⑤ お風呂セット
お風呂に入れます!お風呂は17時ー18時台で30分間男女交代。お風呂があるなんてステキ。それだけでかなり幸せ。私はお風呂セットは手ぬぐい一本。
下田代キャンプ場で現地調達できるもの① お酒とツマミ
小屋の売店、酒類がソコソコそろているので、お酒は持ってこないでここで買うのもアリ。
缶酎ハイ350円ってすっごい安くない?氷結レモンとグレープフルーツ両方買ってしまいました。ビールは350㏄のが450円だったかな。缶酎ハイに目が行って500の値段は覚えていません。
ビールはドライと一番搾り。白、赤ワインと日本酒カップもありました。チップスター、ペヤング焼きそば、カップラーメンはよく見かけるものでした。
テントサイトは防風林があり、張りやすいグラウンド
テン場代を支払ってテントの準備です。各自がひと張ずつのテント泊。テン場には4から5組くらいのテントが張られていました。私たちは近くにソコソコ固まって張りました。
私たちはダブルウオールのテント3張りと、シングルウオールのソロドームテント。
羨ましい 600gの自立式HERITAGE CROSSOVER DOME
写真右のフォレストグリーンがシングルウオールで600gという超軽量HERITAGE CROSSOVER DOME。すっごく細く見えました。
太目なワタシにはオーナーの細身の女の子ならではの選択肢に思えますが、2人用を選べばいいかと思う。透湿性の素材とのことだが、結露に関しては多少はあるとのこと。
しかし、ペグの刺さり具合を気にすることなくどこでも素早く設置できるクロスドームはそれだけで価値がある。
じっさい、ワタシがツエルトのポールを片方立てる前に彼女はお茶の準備にかかっていました(笑)↓新しいモデルで長辺から入れるもの。この値段は魅力的!
奥のオレンジは仲間のオニドーム。冬山もやる彼女は防風性と居住性からオニドーム。特徴的にクロスするポールは横からテントを押してもぐらぐらしないテンションがあり、しっかりした印象。クロスする分、天井がやや低めではあるが、大男でなければ着替えも問題なし。
ツエルト泊で最軽量
私は今回もツエルト。設営に樹木を利用しようかと思いましたが、地面の傾斜と木道の位置が悪く、ストックを使用しました。
設営練習も含めて何度目かの設営になると、張縄でトレッキングポールを立てるのもコツがわかってストレスが軽減。
とはいえ、仲間の自立式テントたちと比べると時間がかかります。気が付くと彼らがツエルトの珍しさからギャラリーになった。
意外と広い。張縄含めて400g以下⁈ 倒れないの?結露は?
倒壊は、ペグさえしっかり刺されば問題なし。結露は常にベンチレーション全開になるようにペットボトルをカットしてハメている為、意外としない。張縄でポールを立てるのに慣れが必要など解説。
ツエルト泊にあるとイイもの
コレがワタシのツエルト泊セット。ライトブルーの袋に全部入る。スマホ、ジッポーライターからどれだけコンパクトかおわかりいただけると思う。
上から張縄、ミニ洗濯ばさみ、ペグ、スコップ、ツエルト本体、すべてが入る収納袋。これにグランドシート、エアマット、シュラフ、ストックが加わる。
ツエルト泊おすすめアイテム① 100均園芸細スコップ
このスコップは細身で、地面が固い時にペグを打つ下穴をあけるのと、ペグとしても使え、トイレでも使える優れモノ。ホントはコレが欲しい↓
重さ23gでチタン製、1,650円とそんなに高くないのが物欲を刺激してくれます(笑)
ツエルト泊おすすめアイテム② 洗濯ばさみ
ツエルトは歩行ストックを活用し、ポールがないから軽いのですが、ツエルト自体がゆらゆらと風に揺れます。
それゆえに、ツエルトのたるみ分を内外から洗濯ばさみで止めてバタつき軽減、物干しなど、意外とあると重宝するのが洗濯ばさみ。
一般洗濯用だとかさばってしまうので、私のは軽さとサイズから雑貨店の写真を吊るモノを使用しています。ひとつ1gもないくらいです。
ツエルト泊おすすめアイテム③ 防虫スプレー
ツエルトにはメッシュなんてございません。なので、防虫スプレーで侵入を防ぐほかありません。おまじない的な気もしますが、実際に虫刺されはありません。
また、私的、超、緊急事態用の裏秘技ですが、ジッポーライターと合わせてクマ除けに使用する事も想定しています。幸い、本来の虫よけにしか使っていませんが…
ツエルト泊おすすめアイテム④ 災害用エアマット
下にひくマットは100均銀マットの薄いものと、ebayで買ったビーチマットのような透明のエアマット。
6㎝の厚みで快適で10回以上のテント泊に耐えた耐久性と270gと軽く、安い。前はe-bayでしか売っていなかったが、Amazonでさらに安く入手可能です。
R値などあろうはずもないのですが、7㎝程の厚みがあるので、背中の凸凹はなくなり、夏は快適にに寝られます。断熱性が低いので高地、秋口には寒さを感じますが、Zライトなど、断熱マットと組み合わせると、断熱マットには無い快適性を補えて快適です。
ツエルト泊おすすめアイテム⑤ 透湿ビビイ
結露対策はシュラフカバーが定番。しかし、シュラフカバーって何気に400gとか重たいのです。
↑透湿性が無いと寝袋とビビイ、シュラフカバー内で濡れるので透湿性は必要。
100均使い捨てアルミ鍋でチーズフォンデュ!
風呂に入り、夕食は休業中の小屋の前にあるテーブルでチーズフォンデュ。シメはチーズフォンデュの残りを使ってのチーズリゾット。
5人パーティを賄うクッカーセットは持っておらず、100均の使い捨てアルミ鍋。フタも100均でピッタリの物があります。チーズが焦げ付いても使い捨てだし、軽く安いというのも魅力。
食材は溶けるチーズ、白ワインとソーセージ、ピーマン、パプリカ、シイタケ等々。人数がいる分、分担して豪華に楽しみました。
白ワインは2リットルの紙パックの物。溶けるチーズに白ワインを投入して加熱、ディップして食べる。フランスパンは別途こんがり焼いて旨し。
翌朝用のお茶漬け用ご飯を炊飯しつつ酒盛り。空を見上げれば天の川。素晴らしいよるでした。
明日は燧岳の予定でしたが、木道へ出て仰向けにずっと星を眺めて、そのまま呑んじゃうかと予定変更。
ツエルトでぐっすり快眠でした。
テント泊と自炊、星空呑みを満喫したので誰もが満足していた尾瀬でした。