ウルトラライトな商品は軽くていい。アウトドアサイトで紹介されていると無駄のない美しさが良いですよね。しかし、中にはイカガワシイ怪しいモノもある。今回取り上げた世界最軽量はたぶん世界最軽量で、メーカーが公言していないのだ…

もくじ
とにかく軽いガスストーブ
ソロで、非常用でお湯が沸けば十分で、軽いヤツが欲しい。 コロッとしたOD缶の上に直付けするヤツ。
実は中華バーナーを入手して使っていたのですが、あまりに軽く、小さいものなのでなくしてしまいました。ガスボンベとバーナー部が分離しているタイプが安定して調理しやすいのですが、ソロ縦走、自転車旅など、使い勝手より軽さを重要視したい時の選択肢として持っておきたいのです。
超軽量ガスストーブ。スノーピーク世界最軽量56.0g
一般的アウトドア用品サイトyamahack 登山用ガスバーナー10選!初めてのバーナー選びのポイント

スノーピークのギガパワーマイクロマックスウルトラライトが56g!メーカーホームページを見ると、世界最軽量56.0g
ちなみに今まで当ブログで独自に調べた世界最軽量ギアは寝袋、インナーシーツ、ダブルウオールテント、ガスストーブ(分離型)、クローズドセルマット、LEDライト、ペットボトル、最軽量ではないが、登山に耐えうるトレッキングポール、ザックカバーも重さと強度にこだわってみてきました。
これらの経験から、メーカーホームページの公式世界最軽量表記は実は色々な条件下での世界最軽量だったり、国外製品は無視?メーカーが多いが、スノーピークの56gは確かに超軽く、現時点では断トツ。更に調べてこれより軽い物が出なければ信じます。
ギガパワーマイクロマックスウルトラライト56gは仲間も使っていますが、非常に精度が高い造りで、軽いだけでなく、ガタつきがなく、かっこいい。ゴトクである3枚のプレートを重ねて収納、風防も兼ねさせるギミックはメカ好きにはたまらない。点火装置すらない高品位なチタンバーナーはよき道具の機能美を感じさせます。
世界最軽量56.0gとあるのですが、それを上回るモノが…やはり見つかった。
なんと25g BRS3000T

スノーピークさんの世界最軽量はいったいどういう意味なのか…。発売の2007年時なのか。規格の上での最軽量なのか、その説明はない…。
世界最軽量の称号
今回発見したのは、e-bayのサイト。中国製。お値段手頃の1500円くらいだったので即購入ました。これ、ホントに使えるならこっちが世界最軽量ではないか?
実はコレ、昔紛失したものとそっくり。2010年ごろ、まだあまりウルトラライトに興味がなかった時に、小さく、2,000円くらいだったので買ったモデルと同じ構造。このBRS3000は主な素材がチタンだという事と、BRSの刻印くらいしか違わないように思える。
WebストアのBRS3000商品画像がまちまち→コピー商品多数?
また、販売サイトはAmazon、ebay、alliexpressとあるが、BRSのロゴが掲載画像によって異なったりする…。画像がまちまちなのはBRS3000のコピー商品が出回っているからかもしれない。実は、私は分離型の最軽量ガスバーナーを探し、中国firemaple社の商品にたどり着き、質問のやり取りをしたとき、購入はコピー品が多いので必ずオフィシャルサイトでしてくださいと言われたのでした。
そして、検索ででなくなったBRSオフィシャルウェブサイト。オフィシャルウェブショップはalliexpressにあるのに…なぜ?
「山と道」の特集、ロングトレイラー愛用品にBRS3000
登山ギアのメーカーであり、面白いギアを教えてくれる「山と道」の特集『HIKERS’ CLASSICS』に、BRS3000が出ている。『HIKERS’ CLASSICS』は山と道がいつも刺激を受けているハイカーやランナー、アスリートの方々に、それぞれの「クラシック(古典・名作)」と呼べる山道具を語っていただくリレー連載しているもので、BRS3000を紹介したのは、イラストレーターであり、ロングディスタンスハイカーでもある河戸良佑さん。昨年、全長3500kmのアパラチアントレイルを踏破し、アメリカの3大ロングトレイルをすべて制覇したトリプルクラウン・ハイカー。記載は最下部の端っこではあるが、焚火をやるより気軽に調理ができ、25gの軽さで安く、多くのアメリカ人ハイカーが使用していたとある。BRS3000はまともな国内大手アウトドアサイトなどでは記事としても取り扱われることはない。それはPSLPGマークがなく、販売が認められないから(後述)。この記事は、初めてちゃんとした経験のある日本人アウトドアマンによるBRS3000の愛用品宣言だと思います。価格と重さの事しか触れていないが、毎日の煮炊きをこなしきったのは間違いないでしょう。
米国アウトドアサイトCLEVERHIKERのBRS3000レビュー

日本では全く無視される中華アウトドア用品。ですが、アウトドア大国アメリカのアウトドアギア批評サイトにこのBRSと思われるアイテムの批評が出ておりました。原文とワタシのユルイ訳をのせておきます。
BRS Ultralight Stove WEIGHT: 1 oz.
If you’re looking for a super cheap and ultralight stove that’ll work for 1-2 people, the BRS Ultralight Stove is tough to beat. While the BRS stove won’t be nearly as dependable as many of the other stoves on this list, we’ve found that over time it’s worked well for us. The BRS doesn’t feel very sturdy so you have to treat it with care, but for its price and weight, it’s a solid option for thru-hikers and ultralight backpackers. Don’t expect any frills with this stove (no simmer control, push-button ignitor, fuel regulator, etc), but if you just need something cheap and light to get the job done, we’ve been pleasantly surprised with the performance of the BRS. We pair the BRS stove with the Snow Peak Mini Solo Cookset for a truly ultralight cooking system.
BRSウルトラライトストーブ
1オンス=28.3495g
もし、あんたが1ー2名用の超安く、超軽いバーナーを探しているならば、BRSのウルトラライトストーブだな。BRSは、よくリストアップされるバーナーと比べたら信頼性は劣るが、価格と重さにに見合う以上に十分に働いてくれたぜ。繊細な火力調節とか、滑らかな動きとか…そんなこたぁ期待しちゃいけない。こんなに安く、小さいのにBRSはスゲェってところがイイんだ。俺たちは真のウルトラライトクッキングシステムにはBRSのバーナーとスノーピークのミニソロクックセットをペアにするぜぇ!
的なことが書いてあります。
ちなみにコレが cleverhiker.comが言う最強ウルトラライトクッキングシステム

それにしても米国人の真のウルトラライトクッキングシステムがBRS中国とスノーピーク日本の製品で構成されるのが意外。
cleverhiker.comではベストテンにもう一つ上げている小型軽量バーナーがあります。MSRのポケットロケット2で、当然モノが良いらしいが、日本未発売。赤がカッコよい。BRSはMSRの重さもお値段も半分以下だ。
トップブランドのMSR等がランキングを占める中に中華メーカー製品をランクインさせた米国のこのサイト、クレバーハイカーに勇気を感じる。
日本のメジャーアウトドアブログにはBRSなんて全くあがることはありませんからね。
実は…あがらないのには理由が…ある!
PSLPGマークがない。 日本国内での販売に必要なマーク
日本国内で販売を許可されているカートリッジガスこんろは「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律(液石法)」により国に登録された検査機関での適合性検査をクリアしたことを証明するPSLPGマークを製品に表示することが定められています。なので、よいこは買わないでね。
コレだ。BRSには付いてなかった…。海外サイトから購入時、そんな事も知らずに購入して使ってしまっています^^;
日本では人柱覚悟の個人ブログにしか出ないBRSですが、ワタシはアイゼンもBRSで、何気になじみがあるメーカー
ULTRALIGHT OUTSIDEのレビュー
BRS3000Tは25gで現在入手可能な最も軽いガス缶ストーブである。
The BRS-3000T, at 25g is the lightest canister stove currently available.
でました!お墨付き。
燃費も十分!110缶で一泊二日は楽勝
Rated gas consumption is around 140g per hour. Typically and in ideal conditions it will boil 2 cups (500ml) of water using only 7 to 8 grams of fuel. From a 110g canister you should see around 11 to 13 solid two cup boils.
ガスの消費は一時間当たり140g。一般的な状況下において500㏄の水をたった7-8gの燃料で沸かすことができる。110gのOD缶では500㏄の水が11-13回は沸かせるはずである。
この燃費に関しての記述があるレビューは貴重。500㏄の水が11回沸かせるならば、250缶ではなく、1泊2日は110缶で成り立つかなと計算できるありがたい指標。
風防は必須
欠点にあげられた風に対する弱さ。携帯性のイイ風防を持つといいでしょう。ワタシは色が気に入ってコレを使っています。
BRS 3000T vs Pocket Rocketについての記述もある。BRS3000Tはウルトラライトストーブ界の新入りの位置づけ、2,000円以下で買える素晴らしさを説いて、ウルトラライト入門者にお勧めとしている。
BRSはブラザー「兄弟捷登」というメーカー
ワタシは何気にいくつかBES製品を愛用。コレもそのひとつ

軽アイゼンより軽いアイゼン。480gのBRS-S3を所有しています。重さも値段も軽アイゼン並み。冬山の備えとしていかがです?軽すぎて怖い??ごもっともです(笑)
靴を選ばず、軽く、歩きやすいですよ。耐久性は分かりませんが…(笑)
どこかで見たような…すっきりBRSランタン

こちらもBRS。スッキリときれいなデザインで買いました。ガスランタン特有の音もなく、燃費良く静かな夜を楽しめる一品。
残りが少なくなったガス缶の最後をかざります。BRSランタンが安いので、キャンプでサブ的に飲み物のクーラーボックス脇に置いたり、込み合うテン場の目印、防犯にもイイと思います。
最近はテン場でテント一式盗られる事件もあるとか。そんな輩もいるみたいですから、揺れる炎でテント内外を明るくしておくのは有効でしょうね。
よく似た商品がございますね。