軽くて手ごろな山でも使える二人用テントを探した結果、ネイチャーハイクのタガ2を購入。
早速、冬キャンプで試してきました。タガ2は本来、ペグダウンが必要なテントなのですが、ストックを活用して自立できないか試し、ほぼ自立という結果に至りました。タガー2をストックで自立させるブログはコチラ
ネイチャーハイクタガー2をふつうに張る
基本スペック
Taga 2インナーテント 125x210cm前室210x55cm(前後有)
収納サイズ44xΦ10cm
重量1215g+ペグロープ170g
耐水圧PU4000mm生地20Dナイロン
ブログ作成時、日本のAmazonで13,900円です。本日の価格はコチラ
おまけグラウンドシートと本体の底の厚み
オマケ専用グラウンドシートをひいて、本体を重ねる。グラウンドシートはサラリとして本体底よりもやや厚みがある感じ。
本体の底はちょっと薄い印象で、グラウンドシート無しだと穴が開きそうで怖い。が、縦走なら置いていくのもアリか?
オマケで付けてくれるのは、青いビニシ、薄い銀マットで自作することを考えるととてもありがたく、モノもしっかりとしています。
オマケグラウンドシートは、本体と重ねてみるとさすがに専用だけあってピッタリサイズです。
まずは四隅をペグ打ち。ペグは小さすぎず、細すぎずの軽量アルミペグで蛍光キミドリが鮮やかで紛失しにくい。キミドリ、テントの随所にちりばめられて鮮やかなんだけど、汚れが目立ちそう。
他のユーザーのレビューにもあったのですが、屋台骨になる長いポールを逆のエンドに押し、しならせるのがちょっと硬くて刺しにくい。初めてのヒトはこれでいいのか困るかもしれないので、本番前に一度試しておいたほうが良いです。
四隅のペグダウンし、ポールを入れて立たせると、テントは地面に対してほぼ垂直に立つが、地面が傾斜していたりすると傾くかもしれない。その場合はテントトップのクロスポールを入れ、前後のフライをペグダウンする時に、屋台骨が傾かないようにペグの位置で調整するといいでしょう。
タガー2の居住性はかなりいい
張りながら天井部、クロスするポールの長さが短く、全体的に細く感じていたのですが、前後のフライをしっかり張って中を覗くと十分な空間が確保されていました。
自立のY字ポール構造テントと比べると背が高く、左右の壁も圧迫感が少ない。床面積は広いとは言えないサイズだと思いますが、上半身が広々。着替えで肘が当たらない。コレ、軽量テントでは意外と少ない。
2人用テントとしても使いやすい
前後のフライ下が広い。フライ下にザックをおけば2人でも広々使えます。
雨の侵入は少なそうなバスタブ構造
雨の侵入を防ぐ床面からの防水加工、通称バスタブは地面から5㎝くらいでしょうか。フライの構造から、雨の跳ね返りも入らなそうで、ちょうどいい高さのように思えました。
メッシュ&チャック
メッシュは細かく、片手で開けやすいチャックが便利。ソコソコ通気性が見込めそう。メッシュは夏場は通気性が良いほうがいいけど、秋冬はサムイ。 昔購入した安テントのメッシュは荒く、通気性が抜群&スケスケ過ぎて、風を感じ、秋以降はとても使う気になれなかったが、タガー2のメッシュはストッキング的に透ける程度の網目の細かさで、見た目に寒くなかったのは良かった。
後ろの前室₍?₎は開かないので出入りはできませんが、ザックなどを置くのにはメッシュもしっかり開いて最適。
写真のブルーのスリッポンはワークマンの軽量防寒シューズ。軽く、かかとが踏めるのでテントサイトでは至極便利。
上部にベンチレーション用の小窓があり、外から棒を立てると開口状態を維持できるが、中からは動かせない。効果は高そうで夏、期待ができる。
フライ
シングルウオールなのでフライというか、本体裾が正しいカナ。画像をいくつか見ていただくと地面とフライの隙間は3㎝くらいというのがお分かりいただけると思います。内部への雨の侵入は少なそうだし、風の弱い日ではあったが、風の入り込みも気にならず安心できました。
出入口
出入口は前側のみになってはいますが、軽量化も考えると片側で十分。出入口のジッパーが中央部よりもずれているので雨風の振り込みが少なくなるのかな?ひとまず、登山靴は余裕をもって前室フライ下におけるのはありがたい。
入り口をポールを用いてオープン状態に。中でゴロゴロするには日差し、風を軽減してくれつつ、ながめを遮らないのがうれしい。
理想はダンロップVシリーズ
大学ワンゲルでダンロップの2人用Vシリーズを借り、長辺側がフルオープンになる構造を知ったワタシ。入口が広いので出入りしやすいのと、ごろ寝で肘をついて絶景を眺めるのが気に入った。
タガー2は片側開きなので、ダンロップのVシリーズの両開きほどの解放感はないが、コストパフォーマンスに優れ、十分にごろ寝で眺めの良いテントに満足です。
結露について
前室と後室はメッシュがありますが、それ以外は布一枚のシングルウオール。結露はいかがなものなのか…? 結果から言いますと、ベンチレーション効果か、さほど悪くない。
気温零度前後の冬、一泊して結露が確認されたのは自分の頭側の壁に水滴がついてた。ハンカチで足りるくらいの水量でした。結露の場所から、自らの呼気が結露したのだと思います。
ちなみにワタシは山サークル内では蒸気機関車と呼ばれるほど汗かき。移動の車で私にドライバー交替したとたん、フロントガラスが曇ったのは笑いました。つまり、ふつうの人よりも結露しやすいカラダで、零度近くでも頭回りだけの結露で、他の壁面はサラリとしていましたから、十分ではないかと思います。
まとめ
雨、耐久性に関しては今後の検証が必要ではありますが、専用グラウンドシートもついて14,000円で手に入るテントという事を忘れるほど、使いやすいテントかなと思います。重さも本体のみ1.2㎏強で二人用として軽量級といっていい。
正直、もっと縫合が荒かったり、端っこにたわみがでたり…と思っていたのですが、隅々まで見てもシャンとしたつくり。良い素材で軽量化といい造りを考えて作られたテントだという事がわかりました。
機能だけでなく、デザイン、質感も含めて安くイイ物を使ってみると、今までの価格は何だったのかと思う。かつて、眼鏡を作るのに6-7万かかっていた時代から眼鏡市場、ZoffやJinsの1万円メガネが普通になったときの感覚に似た印象。
素直に進められる良いテントだと思います。今年はコイツでアルプス二泊三日したいなぁと夢が持てる。
小屋泊二回で買えるのは魅力でしょ?防寒着、軽量化、交通費に当てて行くべし!
追記 ネイチャーハイクの耐久性実証動画
私が購入したタガ-2の実証動画ではないのですが、購入候補にあったネイチャーハイクY字構造自立型とMSRエリクサーの暴風耐久実証テスト動画を発見いたしました。結果、MSRエリクサー倒壊でネイチャーハイク侮れんゾという動画。